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言われる前に察している目

ここでいう動物は、よく知られている干支ではありません。干支は生まれ年の地支で、この動物は生まれた日の地支——命式で日支と呼ぶ位置です。以下はすべてその位置の話です。

私たちは、知っていることを全部は言いませんね。いまも、そうしている。
声を落とす蛇
四柱推命における蛇

状況は、説明されるより早く飲み込みます。とうに着いた結論へ人がゆっくり追いつくのを、平気な顔で眺めていられる人です。内向きで、正確で、急かしても急ぎません。ただ、伏せておくことがいつしか選択ではなく、癖になります。

この字の基本
司る時間
09時〜11時
司る月
5月5日〜6月5日
初夏
五行
陰火
陽は外へ伸び、陰は内へ収める
巡りの位置
十二のうち6番目
日支としてのこの動物

巳(み)は洞察と韜晦の日支です。静かな面の下に抑えられた熱です。

命式でこの動物はどんな人か

巳は、まだ音を立てない熱で夏を開けます。静かな面の下に、抑えた陰火を抱えた字です。巳の日支は、分け入っていく頭と読みます。口を開くより先に、状況を最後まで理解してしまう人です。長く見ないと答えの出ない仕事、相手の手を先に読む仕事、決め手が外からは見えない仕事に向きます。

癖になるのは、隠すことです。巳の火は、金と土を下に抱えています。判断と辛抱が、洞察と溶け合っているということで、だから古典はこれを、単に賢いではなく手強いとして扱います。うまく隠しすぎると、しまいに誰も訊かなくなります。そのとき、自分で選んだはずの沈黙が、ただ慣れただけの沈黙に変わっているのです。

ほかの動物との関係
  • 支合する相手

    蛇と猿は、支合(六合)をなします。二つの地支が持ちうる、いちばん近い関係です。二人の日支がこの組なら、結びとして読みます。たやすく落ちて、抜け出しにくい組です。

  • 冲する相手

    猪は、十二支で蛇と正面から向かい合います。古典に言う冲です。合わないという意味ではありません。出会ったが最後、どちらも元いた場所に留まれない組、という意味です。

  • 三合する相手

    鶏と牛とともに、蛇は三合をなして金のほうへ引きます。三つ揃ったとき、いちばんよく変わる地支です。

自分の日支を聞いたことのある人はほとんどいません。生年月日と、一分あれば分かります。

四柱推命は出来事を予言するものではなく、解釈する伝統です。助言としてではなく、一度考えてみる価値のある記述として読んでください。