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心地よさが終わっても離れない義理

ここでいう動物は、よく知られている干支ではありません。干支は生まれ年の地支で、この動物は生まれた日の地支——命式で日支と呼ぶ位置です。以下はすべてその位置の話です。

私たちは、持ち場を離れないたちですね。守る値打ちがあるかどうかは、後で考える。
揺らがない犬
四柱推命における犬

あなたの義理に、条件は付きません。口で言うほどありふれたものではなく、ときどき高く付きます。公正の感覚が実際に働いていて、それを守るために自分をすり減らせる人です。ただ、その持ち場が守るに値しなくなったあとも、守り続けてしまいます。

この字の基本
司る時間
19時〜21時
司る月
10月8日〜11月7日
晩秋
五行
陽土
陽は外へ伸び、陰は内へ収める
巡りの位置
十二のうち11番目
日支としてのこの動物

戌(いぬ)は義理と原則の日支です。一年が閉じる門前の番です。

命式でこの動物はどんな人か

戌がつかむのは晩秋、一年の門が閉まる時期です。戌の日支は、守る位置と読みます。気分ではなく、実際に動いている原則としての義理。人の分のために自分を使う、公正の感覚。制度と大義と長い付き合いが、ここに掛かります。来る冬に備えて、温もりを埋み火にしておいた、火の蔵でもあります。

その埋み火が、肝心なところです。戌の日支は見た目より熱く回っていて、下に隠れた金が、その温もりに判断の刃を付けています。難しいのは、持ち場を離れることです。潮時を過ぎても、その場所が守るに値しなくなっても、残ってしまいます。当番が終わったと知ることがこの地支のいちばん難しい勉強だと、古典は書いています。

ほかの動物との関係
  • 支合する相手

    犬と兎は、支合(六合)をなします。二つの地支が持ちうる、いちばん近い関係です。二人の日支がこの組なら、結びとして読みます。たやすく落ちて、抜け出しにくい組です。

  • 冲する相手

    龍は、十二支で犬と正面から向かい合います。古典に言う冲です。合わないという意味ではありません。出会ったが最後、どちらも元いた場所に留まれない組、という意味です。

  • 三合する相手

    虎と馬とともに、犬は三合をなして火のほうへ引きます。三つ揃ったとき、いちばんよく変わる地支です。

自分の日支を聞いたことのある人はほとんどいません。生年月日と、一分あれば分かります。

四柱推命は出来事を予言するものではなく、解釈する伝統です。助言としてではなく、一度考えてみる価値のある記述として読んでください。