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力より長く残る柔らかさ

ここでいう動物は、よく知られている干支ではありません。干支は生まれ年の地支で、この動物は生まれた日の地支——命式で日支と呼ぶ位置です。以下はすべてその位置の話です。

私たちは声を荒げませんね。それでいて、終わってみればたいてい望んだほうに落ちている。
やわらかく言う兎
四柱推命における兎

声を荒げずに通す人です。周りが気づくのは、話がもう済んでからです。察しがよく、調整がうまく、場がひっくり返る直前に抜ける勘が際立っています。ただ、対立を避けることと解くことは、別のことです。

この字の基本
司る時間
05時〜07時
司る月
3月5日〜4月4日
仲春
五行
陰木
陽は外へ伸び、陰は内へ収める
巡りの位置
十二のうち4番目
日支としてのこの動物

卯(う)は身の処し方と分別の日支です。縁は柔らかく、見た目よりずっと長持ちします。

命式でこの動物はどんな人か

卯が座るのは、春のちょうど真ん中です。昼と夜の長さが等しくなる、春分の月です。卯の日支は、その釣り合いをそのまま身に付けた位置と読みます。身の処し方、間合いの勘、どこまでなら通るかを見分ける目。もっと硬い地支には、最後まで身に付かないものです。あいだに立って話を運ぶ仕事、条件を詰める仕事、力むとかえって目立つ場面で強い。

先延ばしにするのは、正面から向き合うことです。卯が隠しているのは乙のただ一字、十二支でいちばん混じり気のない字です。混ぜ返してくれる別の顔がありません。そして、避けたものは消えずに、その場で待っています。卯の日支は、半日で済んだはずの会話を、何年でも優雅に迂回できてしまうのです。

ほかの動物との関係
  • 支合する相手

    兎と犬は、支合(六合)をなします。二つの地支が持ちうる、いちばん近い関係です。二人の日支がこの組なら、結びとして読みます。たやすく落ちて、抜け出しにくい組です。

  • 冲する相手

    鶏は、十二支で兎と正面から向かい合います。古典に言う冲です。合わないという意味ではありません。出会ったが最後、どちらも元いた場所に留まれない組、という意味です。

  • 三合する相手

    猪と羊とともに、兎は三合をなして木のほうへ引きます。三つ揃ったとき、いちばんよく変わる地支です。

自分の日支を聞いたことのある人はほとんどいません。生年月日と、一分あれば分かります。

四柱推命は出来事を予言するものではなく、解釈する伝統です。助言としてではなく、一度考えてみる価値のある記述として読んでください。