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正面より横から回る知恵

ここでいう動物は、よく知られている干支ではありません。干支は生まれ年の地支で、この動物は生まれた日の地支——命式で日支と呼ぶ位置です。以下はすべてその位置の話です。

閉まった扉の前では、私たちはまず窓を見ますね。鍵を探している人たちの、すぐ横で。
嬉しそうに話す猿
四柱推命における猿

横から解く人です。扉が閉まっていれば窓を確かめ、定石が間違いだと分かると本気で嬉しくなります。発想がよく、面白く、速い。ただ、終わらせる前に飽きが来ます。

この字の基本
司る時間
15時〜17時
司る月
8月7日〜9月7日
初秋
五行
陽金
陽は外へ伸び、陰は内へ収める
巡りの位置
十二のうち9番目
日支としてのこの動物

申(さる)は才知と機動の日支です。しなうことを覚えた金です。

命式でこの動物はどんな人か

申は、秋を開ける字です。まだ夏の勢いを残したまま届いた金です。申の日支は、使える才知と読みます。機械をいじる手、その場でひねり出す一手、正面ではなく横から回る解法。規則を完全に飲み込んだうえで、その規則を迂回しなければならない場で、いちばん強い日支です。

見届けないのが、この日支の値段です。申の金は、水と土を下に抱えています。知性が手わざへ流れ落ちる、ということで、古典はこれを十二支でも指折りの有能さに数えます。ただ、いちばん貴重な資源は注意力のほうです。うまく回っている解法を面白い問題と取り替えて、取り替えたことにも気づかないのです。

ほかの動物との関係
  • 支合する相手

    猿と蛇は、支合(六合)をなします。二つの地支が持ちうる、いちばん近い関係です。二人の日支がこの組なら、結びとして読みます。たやすく落ちて、抜け出しにくい組です。

  • 冲する相手

    虎は、十二支で猿と正面から向かい合います。古典に言う冲です。合わないという意味ではありません。出会ったが最後、どちらも元いた場所に留まれない組、という意味です。

  • 三合する相手

    鼠と龍とともに、猿は三合をなして水のほうへ引きます。三つ揃ったとき、いちばんよく変わる地支です。

自分の日支を聞いたことのある人はほとんどいません。生年月日と、一分あれば分かります。

四柱推命は出来事を予言するものではなく、解釈する伝統です。助言としてではなく、一度考えてみる価値のある記述として読んでください。